MAGAZINEお役立ち記事プロジェクター活用

壁にプロジェクターを直接投影!スクリーンなしでも大丈夫?

プロジェクターの投影をスクリーンを使わずに壁に映したい。自宅の壁は投影に適しているのか知りたい。

また、壁に投影する際の「壁の色」や「壁の素材」による映像の違いについても知りたい。

自宅で過ごす機会も増えているなか、プロジェクターを利用して映画やYouTubeなど家族や1人の時間にゆっくり観よう、と考えている方も多いのではないでしょうか?

できたら費用を抑えるためにも、スクリーンを使わず壁に投影したいですよね。

結論を先にお伝えすると、プロジェクターの映像を壁に直接投影することは可能です。

本記事では、実際に部屋の壁を利用してプロジェクターの映像を投影して検証しました。

色、素材の違う3つのパターンを試しましたので、参考にして頂ければ幸いです。

壁にプロジェクターの映像を投影する際のポイントについて解説していきますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

プロジェクターを壁に投影するメリット

プロジェクターを購入している方、あるいはこれから購入する方も一度はスクリーンを使わずに「壁に直接投影できないか?」を検討した事があると思います。

スクリーンを使わず壁に投影するメリット紹介していきます。

メリット1つ目は、スクリーン設置の手間が省ける点です。

壁に直接投影する事ができれば、スクリーンを新たに設置するスペースを儲ける必要がありません。

なので、狭い部屋でもスペースを取ることなく映像を楽しめます。

メリット2つ目は、費用が抑えられる点です。必要な物はプロジェクターのみなので、新たにスクリーンを用意する必要がありません。

抑えられた費用で高さ調整ができるプロジェクター用の台なども購入することができますね。

メリット3つ目は、部屋のどこでも視聴が可能です。部屋の壁にスペースさえあれば投影する事ができます。

手軽にホームシアターなどを楽しむことができるでしょう。スクリーンに映像サイズを合わせずに手軽に投影できるのもポイントです。

プロジェクターを壁に投影するデメリット

壁に投影する最大のデメリットは、投影される映像の画質が低下してしまうことです。

画質の明るさやコントラストなど、スクリーンを使用した場合に比べると、どうしても映像が低下してしまいます。

また、壁の色や素材によっては綺麗に映像を投影する事が難しく、視聴するにあたってストレスを感じるかもしれません。

壁に投影するのが難しい場合は、スクリーンの購入を検討してみましょう。

まずは、壁に投影してみてうまく映像が映らないようであれば、後から環境を整えてもいいかもしれません。

ちなみに、スクリーンは安価な物や設置が簡単な物など、種類を選ぶことができます。

プロジェクターに合わせるスクリーンをお探しの方はこちらの記事を参考にしてみてください。

プロジェクターを壁に投影する際のポイント【実例も紹介】

プロジェクターの映像を壁に直接投影するなら、白い壁がベストです。なぜなら、光を当てた時に白 色だと反射しやすいためです。

輝度を得やすく、多くの光を取り込む事で明るい映像を観ることができます。

逆に、黒に近い壁はうまく映像を投影するのが難しくなります。黒色の場合は光を吸収してしまうためです。

完璧な白色でなくても、白に近い壁の色であれば投影しても問題なく視聴することができます。

アイボリーなどであれば投影は可能でしょう。ただ映像の精度は落ちてしまいます。

壁の色は投影に影響を与えますが壁に模様がある場合、模様が映像に映り込んで観づらくなってしまいます。

では、壁の素材はどこまで映像に影響してくるのかを紹介していきます。投影する壁は、凸凹していない平らな壁が理想的です。

壁が凸凹している場合、映像がゆがんで見えてしまいます。

ただし、極端に凸凹していなければ、そこまで影響を受けることなく映像を観ることができます。

それではここから、実際にプロジェクターを使って壁に投影を行っていきます。参考になれば幸いです。

今回はホームプロジェクター「CINEMAGE Pro」を使用して検証していきます。著者の自宅で実際に実験しました。

検証1:白い壁(凸凹)

壁の色は「白」で素材は「凸凹」タイプの壁になります。上の写真のようにきめ細かい凸凹になります。こちらの壁に投影した映像が以下になります。

映像はとても綺麗に映っています。ソファに座って観てもストレスなく視聴することができました。

近づいて見ると凸凹が確認できますが、白い映像部分は少し凸凹が目立つように感じます。普通の距離感で見る分には、気にならない程度の画質となります。

検証2:木製の扉

続いて、木製の扉に投影しました。扉なので縦線が入っていますが、これらも含めて検証していきます。

壁の色は「アイボリー」で素材は「木製(薄い木目が入っている)」タイプの壁になります。

どうでしょうか?扉の縦線が少し気になるものの、映像は差し支えなく観ることができました。

近づいて観ても、木目の部分はそこまで主張してきません。木製の扉も綺麗に投影することができました。

検証3:カーテン(薄いグレー)

最後にカーテンに投影しました。

やはりカーテン特有の折り目が気になります。映像がゆがんでしまっています。綺麗に投影することはできましたが、ゆがみが気になるため、視聴の際はストレスを感じました。

カーテンはおすすめできませんが、薄いグレーであれば綺麗に映像を楽しむことができます。

ここまで、3つの壁で検証してきました。壁の素材や色が違いましたが、映像は綺麗に移ります。ご自宅でプロジェクターの映像を壁に投影する方法を紹介してきましたが、参考になれば幸いです

プロジェクターを壁につけて投影する方法

壁やスクリーンを使用して映像を投影しますが、焦点距離が取れない場合も少なくありません。

そうなると、プロジェクターをどこに設置するのか、重要な課題となります。部屋が狭いと特に悩んでしまいますよね。

焦点距離を確保するためにおすすめなのが、壁掛け式や天井吊りを活用した方法になります。デッドスペースをうまく活用することができる方法になります。

壁掛け式の場合、アームや壁に棚を取り付けて、設置する方法になります。

いっぽう天井吊り下げ式は、専用の吊り下げアームに取り付けるか、天井から棚を吊り下げて設置する方法になります。

天井吊り下げ式や壁掛け式は、取り付けが面倒だったり、場合によっては業者を呼んで取り付けるなど、コストや手間がかかることがあります。

さらに、どちらの設置方法も壁の強度を必要とし、壁に穴を開けることで設置する方法となります。

持ち家であれば壁に穴を開けても問題はないと思いますが。賃貸などの場合は、壁に穴を開けてしまうと、原状回復費を退去時に請求されることも考えられます。

壁や天井に穴を開けるのが難しい場合は、プロジェクター用の設置台を取り入れてみてはどうでしょうか?

そこでおすすめなのが、DRAW A LINE(ドローアライン)の「Move Rod(ムーブロット)」です。こちらは、突っ張り棒タイプの台になります。

おしゃれな見た目で、インテリアとしても空間に馴染むデザインです。

スマートなデザインなため、スペースを必要とせず簡単に設置ができます。プロジェクター以外にも植物やスピーカーなども一緒に収納できるのも嬉しいポイントです。

また、組み立ては5分〜10分で完了するため誰でも簡単に設置できます。必要な工具はプラスドライバーだけと手軽さも魅力的です。

賃貸でも使用できるDRAW A LINEの「Move Rod」について、こちらの記事で詳しく解説しています。

壁にプロジェクターの映像を投影するのに必要なスペック

焦点距離

焦点距離は、プロジェクターと壁やスクリーンの間の距離のことをいいます。仮に、最短焦点距離が3mの場合、狭い部屋だと距離を取るのが難しくなります。

なので、短焦点タイプのプロジェクターを選ぶといいでしょう。さらに、ズーム機能があると自動で画面の大きさを調整してくれるので便利です。

明るさ

基本的にルーメン数(明るさの数値)が高い方が、壁に投影したときの映像が鮮明になります。

明るさが高いほど、昼間などの明るい部屋でも映像を投影することができます。一般的には据置タイプの方がルーメン数が高い傾向にあります。

ですがポータブルタイプでもルーメン数が高い物が多くあります。ポータブルタイプであれば天井など好きな場所に投影することが可能です。

設置性

プロジェクターを選ぶ際には、設置性も重要なポイントになります。

いつも同じ場所でプロジェクターを使用するのが理想的ですが、リビングや自分の部屋など様々な場面で使用することもあるでしょう。

そのため、重量が軽い物や設置が簡単にできるタイプのプロジェクターなら移動も手軽に済ませることができます。

また、台形補正機能がついているプロジェクターは角度を自動で調整してくれるため、設置の際に調整する手間が省けます。

プロジェクターの映像を壁に投影してみよう

実際に壁を使ってどのようにプロジェクターの映像が映るのか検証しました。

白い壁で凸凹している素材の壁でも、ストレスなく映像を映しだすことができました。

壁の色や素材によって、写り方は変わりますがスクリーンがなくても綺麗な画質で映像を楽しめます。

壁への投影が難しい場合や物足りなさがでてきた段階で、スクリーンの購入などプロジェクター周辺をアップデートしてみてはどうでしょうか?

また、プロジェクターをこれから購入する方や買い替えを考えている方は、今回検証でも使用した「CINEMAGE Pro」を利用しても良いと思います。

壁にプロジェクターを直接投影!スクリーンなしでも大丈夫?” への1件のフィードバック

コメントは受け付けていません。