- プロジェクターを購入したいけれど、値段が高いものが多くて手が出せない。
- 安いプロジェクターはしっかり写るのか不安
- 具体的にどのプロジェクターがいいのかわからない
このような悩みをお持ちの方に向けて、5万円以下、3万円以下、1万円以下のプロジェクターの機能を比較して、選ぶ際の基準や注意点をご紹介していきます。
目次
安いモバイルプロジェクター3機種の基本性能を比較
今回比較するプロジェクターはそれぞれ、5万円以下(CINEMAGE mini)、3万円以下、1万円以下で購入できる、比較的安いモデルです。
まずは、5万円以下のCINEMAGE mini、3万円以下の機種、1万円以下の機種、3機種のスペックを表にまとめました。
比較要素 | CINEMAGE mini | 3万円以下の機種 | 1万円以下の機種 |
サイズ | 7.2×7.2×10.6cm | 6×6×5.8cm | 14.5×9.3×5.6cm |
投影サイズ | 最大180インチ | 最大120インチ | 最大72インチ |
アスペクト比 | 16:9 | 16:9 | 16:9 |
明るさ | 100ANSIルーメン | 50ANSIルーメン | 1200ルーメン |
解像度 | 854×480 | 854×480 | 480P |
対応OS | Android9.0 | Android7 | なし |
バッテリー容量 | 7000mAh | 3400mAh | 最大1.5時間 |
ストレージ | 16GB | 16GB | なし |
インターフェイス | HDMI、USB、イヤホンジャック | HDMI、USB、イヤホンジャック | HDMI、USB、AV IN |
Wi-Fi接続 | ○ | ○ | × |
台形補正 | ○ | ○ | × |
5万円以下のモバイルプロジェクター|CINEMAGE mini
5万円以下のプロジェクターのCINEMAGE miniは、高性能モデルCINEMAGE Proより小型で安価なモデルで、初めてのプロジェクターにピッタリな機種です。
比較項目 | CINEMAGE Pro | CINEMAGE mini |
価格 | ¥78,400 | ¥49,800 |
直径サイズ | 9.0cm | 10.6cm |
投影方式 | DLP | DLP |
投影サイズ | 300インチ | 180インチ |
明るさ | 200ANSIルーメン | 100ANSIルーメン |
解像度 | 1920×1080P | 854×480P |
対応OS | Android OS 7.1.2 | Android TV OS 9.0 |
内蔵バッテリー | 8,000mAh | 7,000mAh |
メモリ | 2GB | 2GB |
ストレージ | 16GB | 16GB |
スピーカー出力 | 3W | 3W |
操作 | リモコン | タッチパネル |
CINEMAGE miniは安価ながらも、Android TV OS搭載、180インチ投影など、非常に高性能なスペックとなっています。
今回比較する機種の中では最も高い価格ではありますが、5万円クラスになると性能が高く、安心して使用することができる機種が増えてきます。
3万円以下のモバイルプロジェクター
今回検証に使用した3万円以下の機種は、豊富なコンテンツとコンパクトさを強みにした機種です。
特にコンパクトさに優れており、3万円以下の機種をCINEMAGE miniと比較すると、半分くらいの大きさとなります。
しかし3万円以下のモバイルプロジェクターは、明るさが不十分なものも多いので注意が必要です。
上図のように、夜に電気を消して使用する場合には問題ありませんが、昼間では見づらい場合があります。明るさについては、後ほど詳しく検証していきます。
1万円以下のモバイルプロジェクター
1万円以下のプロジェクターになると、明るさが不十分、OSが搭載されていない、台形補正機能がないといった機能面の不足が気になりました。
バッテリー容量も少ないので、基本的には電源に接続し、映像も有線で入力することになります。
1万円以下のプロジェクターを選ぶ際は、使用用途が限られてしまうので注意が必要です。
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安いモバイルプロジェクターの基本性能9個で比較
ここからは、「明るさ」「解像度」「接続性」など、より細かい性能について比較していきます。
基本性能①:明るさ
プロジェクターを選ぶ際に、最も重要視されるのが明るさです。
明るさはルーメンという単位で表記されている場合と、ANSIルーメンという単位で表記されている場合があります。
CINEMAGE miniでは、「ANSIルーメン」という単位を採用しています。「ANSIルーメン」とは、アメリカの規格協会のANSIが定める、国際標準の規格です。
単にルーメンと表記してあるものは、メーカー独自の計測方法の場合があるので、統一性がありません。ANSIルーメンの表記なら、国際規格に沿って計測されているので、信頼性があります。
実際、1万円以下の機種は1,200ルーメンと、数字が大きく明るそうに感じられますが、100ANSIルーメンのCINEMAGE miniと比較すると下図のようになります。
上図からも分かる通り、数字が大きければ明るいというわけではありませんので、モバイルプロジェクターの明るさを比較する際には、明るさの単位にも注意してください。
続いて、CINEMAGE miniと、3万円以下の機種の明るさを比較してみます。
5万円以下のCINEMAGE miniが100ANSIルーメンに対し、3万円以下の機種は50ANSIルーメンのため、比べると明るさに差が出ていることがわかります。
基本性能②:解像度
安いモバイルプロジェクターの解像度は、480Pが主流となります。480Pというのは、アスペクト比16:9の比率に合わせた解像度です。
CINEMAGE miniと、3万円以下の機種の解像度は、854×480となっています。この表記は、横×縦それぞれのドット数を示しています。この数字が大きいほど、より鮮明な映像表現が可能です。
480P以上の高解像度を求めると、より高額な機種を選択する必要が出てきます。ちなみに、7万円台のCINEMAGE ProはフルHDの1080Pに対応しています。
実際に3機種を同じ画面の大きさで投影し、比較してみましょう。
3つの機種は全て480Pの解像度となっていますが、画面全体の明るさのバランスなども影響して、見やすさに差が出ていると思います。
基本性能③:投影方式
プロジェクターは、投影方式によって彩度や、コントラスト比が異なり見た目の綺麗さが異なります。
1万円以下の機種はLCDという液晶を用いた投影方式が一般的で、カラーの表現が得意ですが、コントラストが低い、ドットの格子が目立つ、劣化しやすいなどのデメリットがあります。
3万円以下のモデルと5万円以下のCINEMAGE miniは、DLP方式を採用しています。
DLP方式は、コントラストが高く、ドットの格子が目立たない、劣化しにくいなどの特徴があります。
基本性能④:接続性
モバイルプロジェクターの活用法として、パソコンやタブレット、スマホを接続して画面を表示させるという方法があります。
安いモバイルプロジェクターでも、家庭だけでなくビジネスシーンでも活躍します。
しかし、プロジェクターの入力端子の種類や無線接続機能によっては、別途アダプターが必要になったり、最悪の場合は接続できなかったりするため、接続性についてはしっかりとチェックしておきましょう。
5万円以下のプロジェクター|CINEMAGE mini の接続性
まずはCINEMAGE miniの接続性を見ていきます。入力端子は、HDMI、USB、イヤホンジャックです。
HDMI対応なので、PCの画面共有や、ゲーム機と接続して大画面で遊ぶことができます。イヤホンジャックは、イヤホンやヘッドホンと繋がるのはもちろん、音声出力端子なので、外部スピーカーとも接続可能です。
無線での接続は、Wi-Fi、Bluetooth、ミラキャスト、AirPlayに対応しています。
AirPlayに対応しているので、iPhoneからも簡単に無線でミラーリングすることができます。
Bluetoothによって写真や音楽ファイルの共有も可能で、16GBあるCINEMAGE miniの内部ストレージに保存できます。
CINEMAGE miniはスピーカーも搭載しているため、Bluetoothスピーカーのように手軽にお気に入りの音楽を聞けます。
3万円以下のモバイルプロジェクターの接続性
3万円以下の機種の入力端子は、HDMI、USB、イヤホンジャックです。
HDMI端子はミニHDMIとなっているため、フルサイズのHDMIケーブルを使用する場合は、別途変換アダプターが必要です。
無線接続はWi-Fi、Bluetoothに対応し、Wi-Fiでの画面共有、Bluetoothでのファイルのやり取りもできます。
音楽ファイルのやり取りもできますが、スピーカーが内蔵されていないため、別途スピーカーが必要になります。
今回使用した3万円以下の機種では、接続性にややデメリットが感じられました。
1万円以下のモバイルプロジェクターの接続性
1万円以下の機種の入力端子は、HDMI、USB、AV INで、Wi-FiとBluetooth接続には非対応です。
そのため、モバイルプロジェクター単体でインターネットに接続することはできないので、AmazonプライムビデオやNetflixなどのコンテンツを見るためには、Fire TV Stickを購入する必要があります。
基本性能⑤:Android OS搭載
Android OSはもともとスマートフォン用のOSですが、最近ではプロジェクターやテレビにも搭載されるようになってきています。
Android OSが搭載しているプロジェクターやテレビは、インターネットに接続しスマホのようにアプリを使用することができます。これにより、NetflixやAmazonプライムビデオ、YouTubeなどがプロジェクター単体で視聴できます。
今回比較したモバイルプロジェクターでは、CINEMAGE miniと3万円以下の機種がAndroid OSを搭載していました。
なおCINEMAGE miniには、プロジェクターやTVに最適化されたAndroid TV OSが搭載されているので、より快適に操作することができるようになっています。
基本性能⑥:内蔵バッテリー
モバイルプロジェクターに内蔵バッテリーが搭載されていれば、電源ケーブルから開放され、さまざまな場面で活用可能です。
例えば料理をしながら、壁にレシピを表示させておけたり、キャンプなどのアウトドアでも使用することができます。
4000mAh以上なら、2時間以上稼働できます。CINEMAGE miniは、7000mAhの大容量バッテリー搭載で、USBケーブルでスマホの充電も可能です。長時間稼働しているので、時間を忘れて映画やゲームを大画面で楽しめました。
3万円以下の機種と1万円以下の機種のモバイルプロジェクターは2時間足らずで、バッテリー残量が低下の表示が現れ、充電のために電源に繋がなければなりませんでした。
基本性能⑦:投影距離
今回比較している3機種の投影サイズは以下の表の通りですが、表記されている最大サイズで投影するにはスクリーンとプロジェクターの距離「投影距離」が必要になります。
比較要素 | CINEMAGE mini | 3万円以下の機種 | 1万円以下の機種 |
投影サイズ | 最大180インチ | 最大120インチ | 最大72インチ |
特にプロジェクターを部屋の中で使用する際には、この投影距離を考慮する必要があります。
そこで、3機種を部屋の同じ場所から壁(約3mの距離)に投影し、画面のサイズを比較していきたいと思います。
5万円以下のCINEMAGE miniと3万円以下の機種がほぼ同じサイズで、1万円以下の機種がやや小さいサイズで投影されました。
なお、CINEMAGE miniは180インチまで対応しており、家庭で楽しむのなら投影距離が3mでも満足できる画面サイズでした。
基本性能⑧:自動台形補正
自動台形補正とは、斜めから投影しても、画面の歪みを自動で修正してくれる機能のことです。斜めから投影できるので、投影距離を稼ぐことができない狭い空間でも対応できます。
今回の場合、CINEMAGE miniと3万円以下の機種は、自動台形補正機能が搭載されていました。
三脚を使ってモバイルプロジェクターを傾けて投影すると、画面は台形の形に歪んでしまいますが、歪んだ画面をモバイルプロジェクターが自動で平面画面に直してくれるので、非常に便利な機能です。
角度や投影場所によっては、自動で認識しない場合がありますが、そのときは手動で調整することも可能です。
基本性能⑨:スピーカー
スピーカー搭載のモバイルプロジェクターなら、別途スピーカーを用意しなくても音を出すことができます。
今回検証した3機種ともスピーカーを搭載していましたが、3万円以下の機種と1万円以下の機種は音質が悪く、音割れもしている状態でした。
一方5万円以下のCINEMAGE miniは3Wのスピーカー内蔵で、はっきりとしたクリアなサウンドでした。
プロジェクターから音を流して楽しみたい方は、スピーカーの質についてもチェックしてみてください。
基本性能⑩:冷却ファンの音
最後に、モバイルプロジェクターを使用していて、気になったのは冷却ファンの音です。3機種とも映像を再生中にファンの音を出しているので、人によってはうるさく感じます。
プロジェクターは使用中にかなりの発熱量があるため、冷却ファンの動作音は仕方ないものではあります。
しかし、CINEMAGE miniには冷却ファンの強さを調節可能な機能があり、静かなシーンの動画を楽しみたい時などにとても重宝します
安いモバイルプロジェクターの比較でCINEMAGE miniが最高な理由
安いモバイルプロジェクターを比較し、選んだのはCINEMAGE miniです。
モバイルプロジェクターは見やすいというのが、一番に重視するポイントであると考えます。CINEMAGE miniは大きく投影しても、なかなか画面がぼやけにくいです。180インチという大きさは、テレビを買うよりも安い買い物です。
そして、どこでも持ち運び可能で、どこでも投影できる自由度がとても魅力的なプロジェクターです。
安いモバイルプロジェクターは家族で楽しもう
安いモバイルプロジェクターと聞くと、満足に使えないという印象をお持ちかもしれません。しかし、家族で楽しむのに十分なら、安いモバイルプロジェクターを選択する理由になります。
コストを抑えるために、自分の目的に合った機種を選んでみてください。
CINEMAGE miniが気になる方は、ぜひ下のリンクをチェックしてください。