MAGAZINEお役立ち記事

プロジェクターの明るさ|ルーメンとANSIルーメンの違いを解説

明るさ

プロジェクターについて調べていると、明るさの単位が異なることに気づきます。

100ANSIルーメン1,000ルーメン、一見すると数字の大きい1,000ルーメンの方が明るい印象を受けますが、実際には100ANSIルーメンの方が明るく見えることがほとんどです。

結論をお伝えすると、プロジェクターの明るさとしてはANSIルーメンが正しい基準です。

今回の記事では、ルーメンとANSIルーメンの違いについて解説しているほか、ANSIルーメン表記のプロジェクターも取り上げてみました。

最後まで読んで、参考にしてください。

ルーメンとは?

プロジェクター光

ルーメンについて3つのポイントを紹介していきます。

ルーメンについて紹介!

  • ルーメンの基礎知識
  • ルーメンがプロジェクターの単位になった理由
  • ルーメンは企業によって違う
  • ルーメンの基礎知識

    ルーメンとは、LEDライトの明るさを表す単位で、光を発する物体から放出される全ての光の量です。

    ルーメンはアルファベットで「lm」と表記され、ルーメンの数値が高いほど光の量が多くなるので、明るくなります。

    ではなぜ、LEDライトの光源をワット(W)ではなくルーメンにしたのでしょうか?

    これまで、白熱電球を購入する際はワット数で明るさを判断していたと思います。

    しかし、LED照明は白熱電球よりもはるかに少ない消費電力で同じだけの明るさを実現できます。

    仮にLED照明の明るさをワット数で表しても、小さな数字でしか表すことができません。

    こうした背景のもと、ワット数に変わって使用され始めた単位がルーメンです。

    ルーメンがプロジェクターの単位になった理由

    プロジェクターでルーメン(lm)と表記されるようになったのは、プロジェクター内にLEDライトが搭載されているためです。

    つまり、プロジェクター内のLEDライトの明るさを示しているのがルーメンで、実際に投影された映像の明るさを示しているわけではありません。

    ルーメンは企業によって違う

    プロジェクターにおけるルーメンの特徴は以下になります。

    ルーメン(lm)の特徴

  • 数値に明確な基準がない
  • メーカーによって明るさのばらつきがある
  • メーカーによって明るさの基準にばらつきがあるため、ルーメンの数値を比較することができません。

    さらに、ルーメン表記ではプロジェクター内での映像処理による明るさの低下が考慮されていないため、基準としては不適格といえます。

    これでは消費者側も正しい判断ができないため「ANSIルーメン」といわれる、共通のルーメン規格が設けられました。

    次の章で詳しく解説します。

    ANSIルーメンとは

    プロジェクター光

    ANSIルーメンについて3つのポイントで解説します。

    ANSIルーメンについて紹介!

  • ANSIルーメンについて
  • ANSIルーメンがあまり広まっていない理由
  • ANSIルーメンの測定方法
  • ANSIルーメンについて

    ANSIルーメンは、米国規格協会(ANSI)によって定められた統一規格で、実際にプロジェクターから発する光の明るさの単位を表しています。

    ANSIルーメンで統一されることにより、A社とB社で明るさにばらつきが出てしまう問題を解決することができます。

    プロジェクターの購入を検討しているのであれば、米国規格協会が定めたANSIルーメンと表記されている製品を選ぶのをおすすめします。

    ANSIルーメンがあまり広まっていない理由

    あまりANSIルーメンが広まっていない理由として最も考えられるのが、数値が小さくなるという懸念があるからです。

    測定方法が異なるため、ANSIルーメンはルーメンより数値が小さく表記されます。

    たとえば、モバイルプロジェクターの「CINEMAGE mini」は100ANSIルーメンですが、ルーメン表記にすると2,500ルーメンほどです。

    プロジェクター壁に投影比較
    上:1200ルーメン 左下:50ANSIルーメン 右下(CINEMAGE mini):100ANSIルーメン

    ルーメン(lm)表記の物は数字が大きく感じますが、プロジェクターを選ぶ際は数字の大きさだけでなく単位にも注意する必要があります。

    ANSIルーメンの測定方法

    専門的になりますが、ANSIルーメンは以下のように測定した製品になります。

    ANSIルーメンの測定方法

  • 投写⾯を縦横3×3の9分割
  • 各中心部の明るさを計測して平均照度(lx)を出す
  • 投写⾯の⾯積(㎡)を掛ける
  • 計算式:ANSIルーメン(lm)= 平均照度(lx)× 投写⾯積(㎡)
  • メーカーによってはルーメン表記しかない場合もありますが、ANSIルーメンと表記されているメーカーの方が信用性が高いことがわかります。

    小型でも明るいプロジェクター|CINEMAGE

    プロジェクターCINEMAGE Pro

    ANSIルーメンで明るく投影できるおすすめのモバイルプロジェクター「CINEMAGE」を紹介します。

    CINEMAGEは2種あり「CINEMAGE Pro」と「CINEMAGE mini」があります。

    2つのスペックを以下の表にまとめました。

    比較項目CINEMAGE ProCINEMAGE mini
    価格¥78,400¥49,800
    直径サイズ 9.0cm10.6cm
    投影方式 DLPDLP
    投影サイズ 300インチ180インチ
    明るさ 200ANSIルーメン100ANSIルーメン
    解像度 1920×1080P854×480P
    対応OSAndroid OS 7.1.2Android TV OS 9.0
    内蔵バッテリー 8,000mAh7,000mAh
    メモリ2GB2GB
    ストレージ 16GB16GB
    スピーカー出力3W3W
    操作リモコンタッチパネル

    小型なのに明るい|ANSIルーメン

    プロジェクター投影

    CINEMAGEは小型のモバイルプロジェクターですが、昼間でも十分視聴可能な明るさです。

    CINEMAGE miniは100ANSIルーメンCINEMAGE Proは200ANSIルーメンの明るさがあります。

    CINEMAGEはルーメン(lm)表記ではなく、米国規格協会が定めた統一規格のANSIルーメンなので、明るさにばらつきがないモバイルプロジェクターです。

    投影方式|DLP

    CINEMAGEの製品は映画館でも採用されている「DLP方式」で映像を投影しています。

    DLP方式は鏡を使って光を反射させ投影するので、コントラストが高くドットの格子が目立ちにくいです。そのため、鮮明で美しい映像を楽しむことができます。

    また、フルハイビジョン(1920*1080p)」対応しているため、4K動画や3D動画なども投影可能です。

    スピーカー搭載|3Wデュアルスピーカー内蔵

    CINEMAGEはスピーカー内蔵なので、別にスピーカーを用意する必要がありません。

    これまでのモバイルプロジェクターは1Wの単一スピーカーが主流でしたが、CINEMAGEは3Wのデュアルスピーカーを内蔵しています。

    映像だけでなく音質にこだわったモバイルプロジェクターです。

    軽量ボディ

    CINEMAGE mini

    CINEMAGEは350mLのアルミ缶より小さいサイズ感で、CINEMAGE miniは410gCINEMAGE Proは740gと超軽量ボディです。

    持ち運びのしやすさはこんな場面で活かせる!

  • アウトドア
  • トラベル
  • ビジネス
  • お家でホームシネマを楽しむだけでなく、野外に持ち出すこともできる万能型のモバイルプロジェクターと言えるでしょう。

    また、バッテリーも内蔵しているのでスマホなどの充電も可能です。

    OS搭載

    CINEMAGEは「Android OS」を搭載しているので、Netflix・YouTube・PrimeVideo・Huluがインストールされています。

    そのため、他の接続機器を繋げなくてもCINEMAGE1台でエンタメを楽しむことができます。

    アプリを自分でインストールする手間がないのは嬉しいポイントではないでしょうか。

    まとめ

    ルーメンとANSIルーメンについて紹介しました。

    プロジェクターの明るさはANSIルーメンが正しい基準なので、購入する際はANSIルーメンと表記されているものを選びましょう。

    ルーメン(lm)だと数字が大きいので「より明るいのでは?」と感じてしまいますが、数字の大きさだけでなく単位に注意してください。

    今回紹介したCINEMAGEはANSIルーメンなので安心して選ぶことができます。